聖伝にはまった
CLAMPの作品は、東京BABYLONを機に読むようになりましたが、「聖伝」も思い出に残っている作品の一つです。
主人公は、親に捨てられた阿修羅。封印され眠りについていましたが、赤ん坊の姿でもう一人の主人公の夜叉王に拾われ、各地を転々としながら一緒に過ごしていきます。
天帝に謀反を起こし新たに天を治めることになった帝釈天。帝釈天は恐怖で天界を統治し、なぜか阿修羅とそれを助けようとする人たちを根絶やしにしようとします。
基本切なく悲しい話
このお話、基本切ないお話です。重い。そして、笑いはあんまりない。
助けた人が帝釈天の手下に始末されたり、母親が阿修羅を捨てた理由など、なんだか救われないな…と思うことばかりです。
キレイなキャラクターとその装い
でも、きれいな絵と、切ない感動に惹かれ、読んでしまうんですよね。
この作品は、インド・仏教の神様等をもとにしたキャラクターであり、キャラクター自身がみんな美男美女で、身に着けている服装や装飾品も優雅で美しくて見ているだけでうっとり。建造物も荘厳で美しいです。
絵が本当に好きで、イラスト集も買いました。
特に、阿修羅が身に着けていた大きな赤い石の髪飾りはとても美しく、こんなの欲しいなぁと思ったり。
そして、阿修羅が使う修羅刀もとても印象的でした。刃の部分が水晶になっていて、柄の近くの装飾が阿修羅像になっているとても美しい刀だと記憶しております。
仏教の神について調べたくなる
ところで、先ほど書いた通りこの話のキャラクターはインド・仏教の神様が元になっています。
「阿修羅」とか「迦楼羅」は聞いたことがありましたが、そのほかのキャラクターの名前は知らないものばかりでした「迦陵頻伽」「乾闥婆王」など、初めて知る名前が多かったので、気になって調べたものです。
調べるといっても、当時はまだインターネットが普及してなかったので、家にあった広辞苑を引いて調べたような記憶があります。
そして、広辞苑の神様の絵とキャラクターを比べて、とてもかわいく擬人化してあるなぁと楽しんだものです。
最終回ちょい前が盛り上がる
話はそれましたが、
私はこのお話は最終回よりも、帝釈天がなぜこのような恐怖統治を行っているのか?というところ大きなクライマックスでした。
阿修羅とも深い関係のある人物との約束がきっかけだったのですが、「まさか!あんたそうだったの?そこまでやるの?」と驚きだらけでした。
この最終回より手前のあたりが、色々な謎がぶわぁーと解けていくのでとても夢中になりました。
CDを買ったがいまいちだった
ところで話は変わりますが、聖伝のCDも買いました。聖伝のイメージで作った歌とかが入っていたかと思いますが、あまり納得いく物ではありませんでした。マンガは面白かったのに残念でした。
多分このCDだったと思います。林原めぐみさんの名前があります!阿修羅の声かな?
びっくりです。声のイメージぴったりです。
少し前にCLAMPの「二十面相にお願い」のCDを買った時に、世界観にあっているからと期待しての購入だったのですが、神秘的なイメージとかは特になく世界観にあっていなかったためがっかりした記憶があります。
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